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グッド・エイジング・トーク #002 〜LGBTにとっての高齢期とロングタイム・パートナーシップ〜

日時2012年5月8日(火) 19:00~22:00

場所gossip (渋谷区神宮前5-46-15 フィル・パーク表参道2F)

定員30名程度

受付4/23 10時~

開催概要

終了レポート

グッド・エイジングな先輩のお話に集まった、豪華な顔ぶれ

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連休があけた5月8日、平日の夜にも関わらず多くの人たちが表参道に集まりました。会場を提供してくださったのはLGBTフレンドリーなカフェ、表参道「gossip」。壁一面が大きな本棚になっている、Welcome! Cafe Projectにもご協力頂いている素敵なカフェです。ゲストは日本でゲイ・レズビアン活動を牽引してきた御年80歳になる南定四朗さん。ご自身もゲイであり、40年連れ添ってきたパートナーがいらっしゃいます。南さんのお話を聞きたいと集まったのは、NGOやNPOを通してLGBTに関する活動をリードされている方々、セクシュアリティをオープンにして活躍される現役の議員の方々、グッド・エイジング・エールズのイベントにいつも参加頂いている常連のみなさまなど、本当に豪華な顔ぶれが30名強。gossipの種類豊富なメニューの中から好きなドリンクを手に、会場の雰囲気は和やか、それぞれ会話に花を咲かせるなか、司会の挨拶でいよいよトークイベント「LGBTにとっての高齢期とロングタイムパートナーシップ」がスタートです。
自分に嘘をつかず自分のやりたいことを貫く、という強い思い

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南さんは昨年20回目を迎えた東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、今年8回目の開催となる東京プライドパレードの発起人。まずは、本当に様々な取り組みをされてきた南さんが、活動をはじめるきっかけや、その活動源と思いについてのお話から始まりました。新宿2丁目にまだゲイバーが4件しかなかった時代、年上の男性に一杯のお酒をご馳走になったことから、知った世界。セクシュアリティについて周囲に明かせない時代に、いろいろな方と触れ合い、いろいろな方の考え方や生き方を知る中で、「自分のやりたいことをする。自分自身に嘘をつかずに。」という南さん自身の生きる指針を見つけ、学んできたとのこと。「どうせやるなら、なんでもやってみよう」というポジティブな性格もあり、日本だけでなく、国際的な場にも足を運ぶこともあったそうで、特に印象的な出来事は、とある国際会議の場でエルサルバトルの女性活動家と出会いだと語られました。南さんが「活動を通して何を望むのか?」と問うと「乳飲み子に、ごはんを与えるだけでいい。それで精一杯。」と答えが返ってきて、自分に何ができるか、自分が活動を通して何をしたいのか、を更に深く考えるきっかけとなったそうです。日本同性愛学会のメンバーだった際に、団体名から疑問視されることも。そんな時は、「私はみなと同じ老人。“私”を理解してください」と話しをし、相手の気持ちをほぐしコミュニケーションをとったとのことで、南さん自身の愛嬌あってこその、活動の広がりだったのだと参加者の方々も納得した様子でした。

パートナーと自分は異なる目標を持った人間、という大前提を

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プライベートでは規則正しい生活を送り、自分のやるべきことを、時間を計画的に使って過ごしている南さん。40年一緒に過ごしているパートナーの方とのお話では、一緒に暮らしているが同じ部屋で寝ないとのこと。一緒に過ごしたくなったときは、どちらかが相手の部屋を訪問する形だとか。仕事や活動、夢もそれぞれ異なり、お互い違う環境で日常を過ごす。ロングタイムパートナーシップの鍵は、自分とパートナーの共通点を見つけることではなく、それぞれが別々の人間で基本的には共有できないものが多い、という大前提を受け止めること。そんな南さんの長続きの秘訣に会場中、聞き入ってしまいました。高齢期の過ごし方は、人それぞれ違うが、南さんは「ものを書きたい」「あたらしいものを作りたい」という思いを小さくてもいいから形にする努力をいまでも続けられている。目下の夢は、「New Assosiation Village(新しい連合の村)」という事業とのこと。高齢者のLGBTが古い考え方に縛られることなく、仕事をしながら生活を送り、相互扶助をしながらコミュニティをつくっていける場所づくり、というお話で、グッド・エイジング・エールズのメンバーも今後の活動に向けて幾つかのヒントを頂きました。
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トークショー終了後は、交流会となりました。gossipの美味しい料理とドリンクで会話が弾みます。南さんは常に囲まれていました。そのほか周りでもそれぞれの会話を楽しみ「~こんな村があったら理想だよね」そんな会話が聞こえてきました。good aging yells代表、松中の「南さんの背中を見て育ってきた世代の私たち。だからこそ、今日こうやって会を開いてお話を聞けたことが嬉しい。」という挨拶に、「こんな会費を払ってだれが話を聞きにくるのかとおもっていた」という冗談まじりの南さんのひとことで会場は最後まで和やかな雰囲気に。人生の大先輩ですが、この日、会場の誰よりも若かったのは南さんなのでは、と感じるほどでした。
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