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ワーク
LGBTシューカツ座談会 ~実際、働いてみてどうだった?~
日時:2012年10月21日(日) 18:00~20:00(※17:30受付開始)
場所:Time Out Café & Diner
定員:50名程度
受付:9/29 10時~
開催概要:
終了レポート:
3回目を迎えた「シューカツイベント」は、今回も盛況
多くの人にとって人生の大部分を占める“仕事”。その仕事を決める“シューカツ”に、セクシャリティはどう関係するかしっかりと考える場を提供したい。そんな思いから始まったシューカツイベントも、今回で3回目を迎えました。今回のシューカツイベントも主に就職活動を控えた学生を対象としながら、LGBT学生の就職活動を応援したい社会人の方々にも加わって頂き、パネリストによるトークショーと立食形式の交流会を実施しました。
パネルトークではLGBTの若手社会人の方々をパネリストとして招き、業界や会社選びの基準、苦労した点などの就職活動に関する話から、実際に働いてみて就職活動とどのようなギャップを感じたかなどをお話し頂きました。今回のパネリストは、様々な業界からLが2名、Gが3名、FtXが1名の6人。前回と同様、司会が小気味良いテンポで質問やフォローをしながら、会話を盛り上げて進めました。
シューカツに大事な視点とは?
「就職活動にセクシュアリティは関係したか?」という質問では、自分がやりたい仕事や関わりたい業界を軸に就職活動先を選んだことで「全然関係しなかった」という方がいた一方、仕事を通じて「誰もが自分らしく生きられる社会」を実現するために、自分自身のセクシャリティを意識しないわけにはいかなかったという方も。この発言をしたFtXのジュンさんは、履歴書提出の際に性別欄を空欄にして提出し、面接もパンツスーツで臨む等セクシャリティを意識した活動をされたとのこと。その結果、セクシャリティを理由としてNGとされた企業もありましたが、マイノリティとして悩み乗り越えた経験に対する評価や、『セクシャリティは関係なく、仕事が出来るかどうかがポイント』と評価する企業への就職が決まり、今では新卒一年目として忙しくも充実した毎日を送っています。
ただ、セクシャリティを就職活動中にカミングアウトするかどうかについては、しない方が良いという意見もネット上などで散見されます。このあたりは個人個人がどういう就職活動をしたいかを考える必要がありそうです。
「仕事にセクシュアリティは関係しているか?」という質問に対しては、全く関係ないという方はいませんでした。むしろ、就職活動時には関係ないと認識されていた方が、自身のセクシャリティを隠して働くことに対してとてもつらい思いを抱き、転職も視野にされているとの話もありました。その一方で、そもそも就職活動時点でセクシャリティよりも女性として働きやすいかどうかを重視していた方は、就職後に大きなイメージの変化はなく、就職活動時点で自分自身のやりたいと思っていた業務内容で働けているとのことでした。
パネリストの方のお話を纏めると、セクシャリティが就職活動や仕事に関係するかどうかは個人や企業によって差が生じうるものであることが分かります。また、ネット上などではセクシャリティを意識した就職活動をすることに対して、懐疑的な意見も見られます。大事なことはセクシャリティを重視した就職活動をするかどうかというより、セクシャリティもひとつの要素として、自分が働きやすい環境は何か?居心地良く働くとはどういうことか?という視点に立って就職活動を捉えることなのかもしれません。
企業の取組事例や社会人との交流会
パネルトーク後には今回イベントに協賛いただいたゴールドマンサックス証券株式会社(以降GS)と日本IBM株式会社(以降IBM)より、各社のLGBTに対する取組を説明頂きました。
GSでは社内にLGBT向けの社内ネットワークが構築されており、また就職活動においてもLGBTの学生を対象にした説明会を実施しているとのことでした。IBMもLGBT社員がより高いパフォーマンスを発揮できる環境作りと、あらゆる層の社員がLGBTに対して正しい認識を持つことを目標に、様々な取組をされていることを紹介頂きました。IBMの人事の方からの「セクシュアリティによって採用が不利になることは一切ありません」「採用されなかったとしても、単に業務上で必要とされる能力や考え方が合わなかっただけであり、皆さん個人は全く否定されていません」というメッセージに、「ダイバーシティ教育が積極的だと知り、企業に興味を持ちました」「就職活動に対するモチベーションが上がった」というポジティブなコメントもありました。
後半は恒例のドリンクと軽食をつまみながらの交流会。職種が書かれた名札を付けた社会人の方々に積極的に話しかける方や、司会に話を聞きたい職種の社会人のリクエストを送り、個別にお話を聞く方の姿がありました。筆者がお話した学生の中には、本シューカツイベントをきっかけとして就職活動をされる予定の方や、就職活動へのモチベーションが下がっていることを感じ、刺激を受けるために参加された方等、各々にイベントへの参加の理由と今後の就職活動への展望を持たれていました。
また、転職エージェントに勤められるストレートの方のご意見として、「就職や転職活動に際しセクシャリティが企業選びの軸になることは自然である。しかし企業にとっては、要はその人を採用することが、企業にとってプラスかどうかが判断ポイント。したがって、企業としても優秀な人材を集めるべく、応募の際の懸念点に成りうるセクシャリティについては、予めスタンスをお互いにオープンにした採用活動の場が、今後増えていくだろう。今回のイベントでそれを実感した」とのコメントも有りました。
事後のアンケートでも、参加してよかったという声を多数頂くことが出来、各人が何かを持ち帰って頂く場に出来たのではないかと思います。一方、今回は開催時間の都合上、パネリストに対する質問の時間を設けられなかった点等に、改善のご意見も頂きました。それら皆さんから頂いたご意見を真摯に受け止め、次回のシューカツイベントに反映させて参りますので、ご期待下さい。
参加者の声
●生物学上は女性、見た目の性別は男性として生きる私の周りには、ロールモデルが全くおらず、そもそも自分は就活できないのだと思っていました。しかし、今回のイベントで就活する気になれました。このイベントが無かったら将来が見えませんでした。(20代 学生 性別は分からない)
●セクシャリティは、就職活動・企業選びの時点では影響せず、むしろ入社後に影響するのだろうと感じた。(30代 社会人 ゲイ)
●社会人の方と個人的にお話が出来た点は良かったが、トークショーの内容が一般的であった点、質問コーナーがなかった点は残念であった。(20代 学生 バイセクシュアル)
多くの人にとって人生の大部分を占める“仕事”。その仕事を決める“シューカツ”に、セクシャリティはどう関係するかしっかりと考える場を提供したい。そんな思いから始まったシューカツイベントも、今回で3回目を迎えました。今回のシューカツイベントも主に就職活動を控えた学生を対象としながら、LGBT学生の就職活動を応援したい社会人の方々にも加わって頂き、パネリストによるトークショーと立食形式の交流会を実施しました。
パネルトークではLGBTの若手社会人の方々をパネリストとして招き、業界や会社選びの基準、苦労した点などの就職活動に関する話から、実際に働いてみて就職活動とどのようなギャップを感じたかなどをお話し頂きました。今回のパネリストは、様々な業界からLが2名、Gが3名、FtXが1名の6人。前回と同様、司会が小気味良いテンポで質問やフォローをしながら、会話を盛り上げて進めました。
シューカツに大事な視点とは?
「就職活動にセクシュアリティは関係したか?」という質問では、自分がやりたい仕事や関わりたい業界を軸に就職活動先を選んだことで「全然関係しなかった」という方がいた一方、仕事を通じて「誰もが自分らしく生きられる社会」を実現するために、自分自身のセクシャリティを意識しないわけにはいかなかったという方も。この発言をしたFtXのジュンさんは、履歴書提出の際に性別欄を空欄にして提出し、面接もパンツスーツで臨む等セクシャリティを意識した活動をされたとのこと。その結果、セクシャリティを理由としてNGとされた企業もありましたが、マイノリティとして悩み乗り越えた経験に対する評価や、『セクシャリティは関係なく、仕事が出来るかどうかがポイント』と評価する企業への就職が決まり、今では新卒一年目として忙しくも充実した毎日を送っています。
ただ、セクシャリティを就職活動中にカミングアウトするかどうかについては、しない方が良いという意見もネット上などで散見されます。このあたりは個人個人がどういう就職活動をしたいかを考える必要がありそうです。
「仕事にセクシュアリティは関係しているか?」という質問に対しては、全く関係ないという方はいませんでした。むしろ、就職活動時には関係ないと認識されていた方が、自身のセクシャリティを隠して働くことに対してとてもつらい思いを抱き、転職も視野にされているとの話もありました。その一方で、そもそも就職活動時点でセクシャリティよりも女性として働きやすいかどうかを重視していた方は、就職後に大きなイメージの変化はなく、就職活動時点で自分自身のやりたいと思っていた業務内容で働けているとのことでした。
パネリストの方のお話を纏めると、セクシャリティが就職活動や仕事に関係するかどうかは個人や企業によって差が生じうるものであることが分かります。また、ネット上などではセクシャリティを意識した就職活動をすることに対して、懐疑的な意見も見られます。大事なことはセクシャリティを重視した就職活動をするかどうかというより、セクシャリティもひとつの要素として、自分が働きやすい環境は何か?居心地良く働くとはどういうことか?という視点に立って就職活動を捉えることなのかもしれません。
企業の取組事例や社会人との交流会
パネルトーク後には今回イベントに協賛いただいたゴールドマンサックス証券株式会社(以降GS)と日本IBM株式会社(以降IBM)より、各社のLGBTに対する取組を説明頂きました。
GSでは社内にLGBT向けの社内ネットワークが構築されており、また就職活動においてもLGBTの学生を対象にした説明会を実施しているとのことでした。IBMもLGBT社員がより高いパフォーマンスを発揮できる環境作りと、あらゆる層の社員がLGBTに対して正しい認識を持つことを目標に、様々な取組をされていることを紹介頂きました。IBMの人事の方からの「セクシュアリティによって採用が不利になることは一切ありません」「採用されなかったとしても、単に業務上で必要とされる能力や考え方が合わなかっただけであり、皆さん個人は全く否定されていません」というメッセージに、「ダイバーシティ教育が積極的だと知り、企業に興味を持ちました」「就職活動に対するモチベーションが上がった」というポジティブなコメントもありました。
後半は恒例のドリンクと軽食をつまみながらの交流会。職種が書かれた名札を付けた社会人の方々に積極的に話しかける方や、司会に話を聞きたい職種の社会人のリクエストを送り、個別にお話を聞く方の姿がありました。筆者がお話した学生の中には、本シューカツイベントをきっかけとして就職活動をされる予定の方や、就職活動へのモチベーションが下がっていることを感じ、刺激を受けるために参加された方等、各々にイベントへの参加の理由と今後の就職活動への展望を持たれていました。
また、転職エージェントに勤められるストレートの方のご意見として、「就職や転職活動に際しセクシャリティが企業選びの軸になることは自然である。しかし企業にとっては、要はその人を採用することが、企業にとってプラスかどうかが判断ポイント。したがって、企業としても優秀な人材を集めるべく、応募の際の懸念点に成りうるセクシャリティについては、予めスタンスをお互いにオープンにした採用活動の場が、今後増えていくだろう。今回のイベントでそれを実感した」とのコメントも有りました。
事後のアンケートでも、参加してよかったという声を多数頂くことが出来、各人が何かを持ち帰って頂く場に出来たのではないかと思います。一方、今回は開催時間の都合上、パネリストに対する質問の時間を設けられなかった点等に、改善のご意見も頂きました。それら皆さんから頂いたご意見を真摯に受け止め、次回のシューカツイベントに反映させて参りますので、ご期待下さい。
参加者の声
●生物学上は女性、見た目の性別は男性として生きる私の周りには、ロールモデルが全くおらず、そもそも自分は就活できないのだと思っていました。しかし、今回のイベントで就活する気になれました。このイベントが無かったら将来が見えませんでした。(20代 学生 性別は分からない)
●セクシャリティは、就職活動・企業選びの時点では影響せず、むしろ入社後に影響するのだろうと感じた。(30代 社会人 ゲイ)
●社会人の方と個人的にお話が出来た点は良かったが、トークショーの内容が一般的であった点、質問コーナーがなかった点は残念であった。(20代 学生 バイセクシュアル)
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イベントの流れ:
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参加費:
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定員:
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ドレスコード:
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ご参加について:
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参加方法:
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雨天の場合:
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当日の連絡先:
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開催地のご案内: