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12周年のご挨拶/認定再取得のご報告(再度認定NPO法人になりました!)

みなさん、こんにちは。2022年春、いかがお過ごしでしょうか。

新型コロナウイルス感染拡大もまだまだ予断を許さないなか、世界では想像もしていなかった事態が新たに起こり、不安な毎日が続いています。誰もが安心して過ごせる穏やかな時間が、少しでも早く訪れることを祈っています。

さて、ひとつ、嬉しいお知らせがあります。
グッド・エイジング・エールズは、2022年4月4日に12周年を迎えましたが、その、ちょうど1ヶ月前の3月3日。東京都より、「認定NPO法人」としての資格を、改めて認められることとなりました。ご寄付やご支援をいただいた方々に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

2021年、「壁をこえる。時をつなぐ。」という新しい活動メッセージのもとで、取り組んだこと。その大きな柱は、東京2020大会にあわせた、「プライドハウス東京」の活動でした。日本初の常設総合LGBTQ+センター「プライドハウス東京レガシー」は、世界初で組織委員会の「公認プログラム」となり、IOCバッハ会長からメッセージをいただくだけでなく、IOCチームや橋本聖子会長など、多くの大会関係者が訪問。LGBTQ+であることをカミングアウトしているアスリートからのメッセージ展示、メディア向けガイドライン、トランスジェンダー選手のスポーツ参加に関するセッションなど、多様な発信を行いました。同時に、ネガティブな発言やアウティング事件などに対しては、できるだけ迅速に声明を出すなど、心がけました。

また、「プライドハウス東京レガシー」にて安心安全の居場所を提供するとともに、オンライン・オフラインを駆使して、様々なコンテンツ開発を行いました。ユース向けの「ラップアラウンド・サポート」に加え、暮らし、法律、キャリアの相談窓口、そして、厚生労働省の自殺防止対策事業としての「いのちの相談窓口」という5つの事業運営に力を注ぎました。複層的な困難を抱える当事者に寄り添うにはどうしていくべきかについては、スタッフ一同も常に学びを重ねています。現在は、休眠預金の支援を得て、ユースの学習支援事業の準備を進めているところです。

職場環境を変えるためのカンファレンス「work with Pride」は、2年目のオンライン開催。当事者の経営者パネル、自治体職員パネル、次世代パネル、多様な家族のパネルなど、実行委員会のみなさんと知恵をしぼって企画・実施しました。「PRIDE指標」には、300社の企業・団体にご応募いただくとともに、新設したコレクティブ・インパクト型の取組を評価する「レインボー認定」には10社が選出されました。

LGBTQカミングアウト・フォト・プロジェクト「OUT IN JAPAN」は、コロナ禍ということもあり、写真展を数カ所にて開催。2000人の写真集を制作し、全国の図書館や学校に届けるためのクラウドファンディングも無事に目標金額を達成しました。3月には、渋谷区との共催で、久しぶりの撮影会を実施し、そちらに参加した方々も含めて、現在、写真集制作が大詰めを迎えています。

2022年以降、これからのグッド・エイジング・エールズは何を目指していくのか。大きく時代も、環境も変わるなかで、自分たちが心からワクワクするものとは何か。グッドらしく社会と協働できるものとは何か。今年の夏は、3年ぶりに、葉山・一色海岸の「カラフルカフェ on the beach」もオープンできるかもしれません。久しぶりに、みなさんとリアルにお会いできることも楽しみにしつつ、ぜひ、いっしょに、次のちょっと先の未来について語り合えると嬉しいです。

どうぞ、よろしくお願いします。

2022年4月4日
認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ
代表 松中 権