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Diversity&Inclusion / LGBT研修に参加して

こんにちは。グッド・エイジング・エールズのインターン佐々木です。
今回は、NTT(日本電信電話株式会社)様のLGBT研修に参加させていただいたことを書かせていただきます。

NTTグループは誰もが安心して働ける環境づくりを更に推進するため、2018年4月1日より、各種手当や福利厚生など、配偶者及びその家族に関わる制度全般を同性パートナーにも適用されることに。

今回の研修は、NTTグループとしての取り組みや制度について社員の方々がより知っていただくとともに、LGBT等性的マイノリティへの理解を深め、対応できるようになることを目指したものでした。

前半はNTTグループの取り組み、LGBT等性的マイノリティに関する基礎知識について、そして後半はグッド・エイジング・エールズ代表 松中権さんによるお話があり、社内でのカミングアウトを想定した社員のみなさまによるロールプレイのワークショップが行われました。

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はじめに、NTT ダイバーシティ推進室長 小杉様よりNTTグループのダイバーシティへの取り組み等についてのお話。

特に私が印象的だと感じたのは、NTTグループの目標である

Diversity&Inclusion(多様性を受容し、活用する)

というメッセージです。

NTTグループでは、多様な人材の受容と活用によるイノベーション創発と企業力強化が重要であり、ダイバーシティ&インクルージョンは重要な経営戦略と位置づけてられているということ。

多様な人材を受け入れ、尊重し合うこと、そして協働していくことによって最大限の能力を引き出し、活躍できる職場をつくっていくことが、結果としてイノベーションの創発、そして業績アップへと繋がっていくことをお話しされていました。

NTTグループでは配偶者および家族に関わる社内制度を同性パートナーへも適応拡大することを2018年4月から始められました。

これによって結婚休暇や単身赴任手当、社宅入居等の制度が同性のパートナー同士でも使えるようになったことは当事者にとってはとても喜ばしいことだと思いました。

その後、当事者である松中代表がご自身の歩んできた実際のストーリーをみなさんにお話し、みなさん当事者の今までのライフストーリーに耳を傾け、熱心に聞いていらっしゃる姿が印象的でした。

ロールプレイでは職場でのカミングアウトの状況を想定したテーマを設け、2人1組のペアになってもらい、1人はカミングアウトする人、1人はカミングアウトされる人という設定で実際にやっていただきました。

みなさん、恥ずかしがるのかなと思いきや、本当に一生懸命考え、ロールプレイに取り組んでいただいていて驚きました。

私が参加させていただいた方の中には、自分とパートナーの結婚式に、職場の人たちにも来てもらいたいからカミングアウトしたいという相談をする部下と、結婚するってことをわざわざ言わなくてもいいじゃないかという上司の設定で対話されているロールプレイがあったり、トランスジェンダーの方が泊まりの研修で共同のお風呂や部屋についての相談をする社員と、その相談を受ける上司の設定のロールプレイがあったり。

とても印象的だったのは、みなさん、自分がロールプレイを通じてどんな困難や感情を持ったか、この状況の時、どういう対応をしたらよかったのか、当事者はどう思うのかなど、とても積極的に質問されていて、知りたいという気持ちが本当に強く感じられました。

分からないことを分からないと言えること、そしてより知って理解していくことは本当に素晴らしいことだし、その気持ちが当事者理解を促進するだろうなと思い、研修の大切さを感じました。

今回、研修に参加させていただいて、私自身、たくさんのことを学び、こういう状況下でどう対応したら良いのかなど新たな視点をいただけました。こういう研修をきっかけにアライの方が少しずつ増え、受け入れられていくことで、一歩一歩、多様な一人ひとりが能力を最大限発揮し活躍できる職場がつくられていくのだと感じました。